【終了しました】8月3日(土)、第162回からつ塾「データから見る 日本における移民受け入れの現状と課題」
講師:永吉希久子氏(東京大学社会科学研究所、准教授)
講師プロフィール:大阪生まれ。大阪大学人間科学研究科を修了後(博士(人間科学))、ウメオ大学(スウェーデン)客員研究員、東北大学文学研究科准教授を経て、現職。専門は社会学で、社会意識や移民の社会統合、格差や不平等について研究をしている。近著に『移民と日本社会:データで読み解く実態と将来像』(中公新書)、編著に『日本の移民統合:全国調査から見る現況と障壁』(明石書店)がある。
講義概要: 2022年、日本に暮らす外国籍者の人数は300万人を突破しました。日本社会はすでに出生が死亡を下回る自然減の状態に入っており、外国人の受け入れによって、人口の減少ペースが抑えられています。労働力としても、地域社会を担う構成員としても、外国人の存在がますます重要になってきているといえるでしょう。しかし、日本に暮らす外国人の置かれている状況については印象論で語られることも多く、実態はあまり知られていません。
政治学者のホリフィールドは、外国人の受け入れにおいて、国家は経済、文化、セキュリティ、権利という4つの要素のバランスをとることが求められていると指摘しています。これまで日本の外国人受け入れ制度は、この4つの要素の間で、どのようにバランスをとってきたのでしょうか。また、そのバランスのとり方が、外国人との共生の状況にどのように影響を与えているのでしょうか。 この講義では、国勢調査をはじめとした統計データや最新の研究知見をもとに、外国人の置かれている状況を概観し、よりよい統合のために何が必要かについて考えていきます。
日時: 令和6年8月3日(土) 15:00~17:00
会場: 唐津ビジネスカレッジ (JR東唐津駅北側、徒歩1分)
参加費 : 1,000円(学生500円、中学生以下無料)