【終了しました】6月18日(土)15:00~17:00、第147回からつ塾「寺田寅彦の俳諧と物理学」

講師:大嶋 仁(おおしま ひとし)氏(福岡大学名誉教授)
講師プロフィール:福岡大学で20年間比較文学を教えました。その前はパリ国立東洋言語文化研究所、さらにその前は南米のアルゼンチン、ペルーで日本思想史と日本文学史を教えました。また、中国の中山大学国際翻訳学院にも特任教授として招かれました。
著書には「精神分析の都」作品社、「ユダヤ人の思考法」ちくま新書、「知の噴火口 九州の思想をたどる」西日本新聞社、「メタファー思考は科学の母」弦書房などがあります。

講義概要:科学と文学が分離して久しいが、この問題を克服しようとする動きがまったくなかったわけではない。今回紹介する寺田寅彦(1878−1935)はまさにその意味で重要な試みを実践した人で、彼がしようとしたことはいまだに十分理解されているとは言い難い。というのも、寅彦は物理学者で随筆家としても知られているが、実は俳諧の詩人でもあった。彼において物理学・俳諧・随筆はどういう関係にあったのか、これを明らかにしたい。
話の順番として、まずは寅彦の科学的世界観に触れ、つぎに彼の俳諧観を見、連句についての考えと実践をも見たい。その上で彼の物理学研究の内実を見、その学問的意味について考え、最後に彼にとって随筆とは何だったのか、またその先達は誰だったのか、そうしたことにまで踏み込んでみたいと思う。

日時: 令和4年6月18日(土)  15:00~17:00
会場: 唐津ビジネスカレッジ  (JR東唐津駅北側、徒歩1分)
会場参加費:1000円(学生500円、中学生以下無料)※本講義から予約制、定員制を解除いたします。

■会場参加上の注意
参加者はマスクの着用、当日の健康管理など、感染症拡大防止の対策をお願いいたします。
また、万が一、参加者の感染が確認された場合に備えて、入場時に連絡先情報のご提供をお願いしています。予めご了承ください。

■インターネット配信の予定
当日、ご来場できない方のためにインターネット配信も予定しております。
配信はこちらのページです。

■講義資料
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