7月19日(土)、第170回からつ塾「巡見使が通った200年前の唐津」
講師:宮崎克則氏(西南学院大学教授)
講師プロフィール:福岡市在住・文学博士。1959年、佐賀県東松浦郡玄海町有浦上生まれ。1977年唐津東高校卒業、1982年九州大学文学部国史学科卒業、1989年九州大学大学院文学研究科史学専攻博士課程退学・九州大学文学部付属九州文化史研究施設助手、2000年九州大学総合研究博物館助教授、2010年より西南学院大学国際文化学部教授。研究テーマ:百姓一揆・走り者・シーボルト・巡見使
講義概要: 江戸時代、巡見使は徳川将軍の交代を契機に、旗本3人1組で全国を8ブロックに分けて派遣されました。
最後の派遣となった1838(天保9)年巡見使は、11代将軍の徳川家斉から12代家重への交代を契機とします。新将軍の使者として九州へ派遣された旗本の名前と所属・石高は、正使:曽我又左衛門(使番2000石)、副使:大久保勘三郎(小姓組1200石)、目付近藤勘七郎 (書院番1400石)です。彼らは大名の領地とともに、長崎などの主要な幕府領も視察しました。総勢はそれぞれの従者を含めると100人ほど。これに付き添いの現地の庄屋たち、警備のための藩役人などが加わった大行列でした。巡見使の大久保と彼の従者の立野が紀行文を残しています。
彼らの記録と迎えた唐津藩庄屋の記録、特に巡見使の駕籠に付き添って質問に答えた庄屋の記録をもとに、巡見使が見た200年前の唐津の様子を復元します。
古文書の原文を読み、古地図に色を塗りながら、巡見使の目に映った唐津はどのような状態だったのか、彼らは何を聞いたのか、唐津の後はどこへ行ったのか明らかにします。
日時: 令和7年7月19日(土) 15:00~17:00
会場: 唐津ビジネスカレッジ (JR東唐津駅北側、徒歩1分)
参加費 : 1,000円(学生500円、中学生以下無料)
