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「焼酎の魅力と健康」

  • 開催日時:平成21年9月14日(月)午後7時〜午後9時
  • 開催場所:唐津ビジネスカレッジ(JR東唐津駅前)
  • 参加費:2,000円(大学生以下1,000円)

講義要旨

はじめに

焼酎は元来、南九州の人々の精神的風土を育んできた南蛮地酒で、米、そばなどの照葉樹林文化の産物である。
また、焼酎は新大陸農耕文化(メキシコ原産)の産物であるいもや地中海農耕文化の産物、麦をも包含して、南九州の一大食文化を形成してきた。

本講演では、今、なぜ焼酎なのか、焼酎のブームの背景を探るとともに、壮大な焼酎の夢とロマンを秘めた歴史をひもとき、常に時代に柔軟に対応してきた焼酎の魅力や焼酎の健康的な側面をもう一度掘りさげて考えてみる。

焼酎の魅力

本格焼酎が好んで飲まれてきた背景には、1)悪酔いしない、2)酔い覚めがさわやかなどが上げられてきたが、焼酎ブームの背景に次のような焼酎の魅力が上げられる。

1)健康的な酒
 ?低カロリー(消費型カロリー)
 ?無糖分(エキス分がない)
 ?血栓溶解酵素(ウロキナーゼ)の生成による心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化の発症予防や進行抑制
 ?善玉コレステロールを増やし
 ?心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化の発症予防や進行抑制
 ?気分転換、ストレス解消、肥満防止、糖尿病やガン予防効果
 (痴呆の予防、免疫機能、肌荒れや消毒薬代わりの殺菌作用、関節痛を抑える薬事効果があるとされる)
2)オンザロックでもお湯割りでも美味しく飲める蒸留酒、
3)食前、食中、食後でも美味しい蒸留酒(飲み方の自由度が大きい)
4)どこの郷土料理にも合う
5)風土に根づいた飲酒文化の歴史・伝統ーロマンと夢
6)時代に柔軟に対応する蒸留酒
7)多様な個性(さわやか、こだわり、自然、こく、のどごし)。

焼酎の来た道

焼酎伝来については、中国直輸入説、朝鮮経由説、琉球経由説(通説)および和冦説などがあるが、現在では、琉球経由説が一般的である。
15世紀後半(1477年)に、琉球に渡来した蒸留酒の製造法が、薩摩との交流のなかで、日本本土(1515年)に伝来した。
タイ国では1238年にスコータイ王朝が始まり、14世紀?16世紀には、琉球とシャムの両国間の国交が結ばれ、盛んに交易が行われていた。
この時代と琉球への蒸留酒の渡来が時を同じくしている。

人はなぜ酒を飲むのか

人が酒を飲む最大の理由は、陶酔感を味わうことで、これが酒の醍醐味である。
また、酒は精神衛生上のバランスをとり、ストレス解消、生きる活力を与え、文化創造のオワシスにもなり、さらに、社会生活や人間関係をスムーズにする働きも果たしている。

適量の酒を飲むと心豊かで、楽しい雰囲気になる。
α波(脳波)が出ているのである(飲酒の時には、目を開けている時にもα波が出る)。
飲酒をしていない時には目を開けるとα波は消えてしまう。
飲酒していない時、深い考えをしている時には目を閉じてもα波はでない。
しかし、目を開けていても眠い時にはα波は消えない。
結局、酒を飲む時の脳波と、眠くなるときの脳波は近い。
適量の酒を飲んだ時は爽快な気分になるのが、酒の醍醐味である。

目を閉じて静かにしている時が、最も落ちつく状態、眠りつく時も心地よい状態である。
この眠りにつく状態や目閉じている状態を作り出すのが適量の酒である。

オリエンタル・フラッシュ

蒙古系の人種がアルコールを飲むとすぐ赤くなることをオリエンタル・フラッシュという。
飲んだアルコールが肝臓でアセトアルデヒドになって、その後のアセトアルデヒト脱水素酵素による処理がうまく行かないために起こる現象である。
一般的には、この酵素には4つ型があるが、その中で2型がアセトアルデヒドを最も分解する酵素で、蒙古系(日本人も含む)日本人の約半数がこの酵素の量が少ないか、持っていないかである。
ところがコーカソイド(白人種)やネグロイド(黒人)に、欠損が少なのである。

日本で酒に強いのは、東北以北、四国、九州、弱いのは近畿、中部地方という構図がある。
日本は酒に強い縄文人、と酒に弱い弥生人に分けられる。
紀元前300年頃、弥生人が北九州、中国、近畿地方に住むようになり。
縄文人は東北から北海道あるいは南の方に追いやられた。
弥生人が酒に弱かった理由として、カビ酒文化(照葉樹林文化)の影響で変異を受けたという仮説も提唱されている。

酒に弱いか強いかは遺伝子の違いによる。酒に強い人と弱い人の違いは、アセトアルデヒド脱水酵素の遺伝子の塩基配列「GAA」が「AAA」に変化したことよる。

講義風景


小川喜八郎先生講義「焼酎の魅力と健康」

小川喜八郎先生の講義の様子

小川喜八郎先生を囲んで懇親会

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