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「白鳥伝説と仏陀」

  • 開催日時:平成19年8月27日(月)午後7時〜午後9時
  • 開催場所:唐津ビジネスカレッジ(JR東唐津駅前)
  • 参加費:2,000円(大学生以下1,000円)

講義要旨

雄大な渡りをする白鳥を追って四十年、日本列島を飛び越え、世界中の白鳥渡来地を渡り歩いてきた。

白鳥の生まれ故郷シベリアの北極圏を始め、西域の天山山脈、そして越冬のために南下する朝鮮半島からヨーロッパ大陸の各地まで、撮りためた記録写真だけでも膨大な枚数になる。

この長い旅路のなかで気付かされたことがある。東洋と西洋それぞれの民族は、呼べば応える山彦のように、互いに共鳴する「白鳥伝説」を生み出していたのである。
それが「天から降りてきた白鳥が、地上でヒトと交わり子を儲け、また天に還る」という「羽衣伝説の白鳥」の物語であった。

私の旅は、ハクチョウ類の行動学を下敷きにしながら、そこに浮かび上がってくる白鳥伝説の核心をつきとめようと模索したものだが、その根元には、文明の十字路の存在があり、また、仏教のジャータカ(本生話)や、バラモン教のリグ・ヴェーダ叙事詩というインド古代文学の存在があったことを、現地踏査と文献渉猟を通じて検証することが出来たのである。
なかんずく、シルクロードの天山山脈に生息するオオハクチョウを追跡し、キジル千仏洞の白鳥壁画などの仏教遺跡を調査し続けたことが力となり、羽衣伝説の白鳥をより具体的に解明することができたものと確信する。

仏教が織りなす大千世界の宙空にあって、あでやかに舞う羽衣の天女と白鳥の群れ、その背に乗って、しばし思索の大空を遊泳していただければ幸いである。

講義風景


本田清先生講義「白鳥伝説と仏陀」

本田清先生講義の様子

本田清先生を囲んで懇親会の様子

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