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歴史・伝説・歌 ー松浦佐用姫をめぐってー

  • 開催日時:平成21年10月26日(月)19時00分〜21時00分
  • 開催場所:唐津ビジネスカレッジ(JR東唐津駅前)
  • 参加費:2,000円(大学生以下1,000円)
  • 講義資料(PDF)

講義要旨

唐津の人なら誰もが知っている松浦佐用姫伝説。
これについては郷土史家のみならず民俗学者、万葉学者など、これまで数々の人が研究してきた。
唐津在住とはいえ、そうした専門とは異なり、比較文学の研究をしてきた私は、おのずと異なった角度から、この佐用姫伝説を検討することにした。

具体的には、佐用姫の真実を「風土記」の本文解釈によって浮かび上がらせ、それがどのように「日本書紀」の記述とかかわり、また、どのようにして「万葉」の歌に編入されて変質したか、それを問題としたい。

というのも、佐用姫伝説は、実は肥前という中央から遠い世界の在来の物語が、中央の手で「文学」へと変質させられる過程を物語るものであり、それは一見、中央に認められることで普遍化されるプロセスであるように見えて、同時に地域の土俗性を奪われるプロセスでもあるからだ。
言い換えれば、地域の「伝説」が、いかに中央の眼で見られた「歴史」と食い違い、また中央の文人たちの手になる「文学」の素材と化していったか。
これを見ることで、日本文学史がこれまで十分反省してこなかった地域蔑視の一面を明るみに出したいのである。

  平成21年9月27日
  大嶋仁(福岡大学)

講義風景


大嶋仁先生講義「歴史・伝説・歌 ー松浦佐用姫をめぐってー」

大嶋仁先生と質疑応答の様子

熱弁を振るう大嶋仁先生講義の様子

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