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トップ  >  次回、第138回からつ塾「陶磁器のジャポニズム〜欧州の日本陶磁趣味の知られざる大転換〜」

  • 講師:稲賀 繁美氏(国際日本文化研究センター教授)

  • 講師紹介:
    講師紹介:1979年東京大学教養学部卒業、1988年同大学院及びパリ第7大学博士課程修了。
    2016年4月〜2018年3月国際日本文化研究センター副所長。 
    主な著書に『絵画の黄昏』、『絵画の東方』、『絵画の臨界』、『接触造形論』。編著に『伝統工藝再考』、『東洋意識』、『海賊史観からみた世界史の再構築』。サントリー学芸賞ほか、多数の受賞歴あり。2018年度より放送大学講座「日本美術史の近代とその外部」を担当。

  • 日時:令和元年6月22日(土)  15:00〜17:00

  • 会場:唐津ビジネスカレッジ(0955-77-1771 JR東唐津駅北側、徒歩1分)

  • 参加費:1,000円(学生500円)事前申し込み不要、直接会場へお越し下さい。
    ※講義後に講師を囲んで座談会を開催します。

  • メール:karatsujuku87@gmail.com (講義案内の配信希望の方もご連絡ください。)

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  • 講義案内


    19世紀後半にヨーロッパで日本美術への関心が高まった現象は「ジャポニズム」と呼ばれ、特に浮世絵が印象派を中心とする芸術家たちに影響を与えたことがよく知られる。だがその実態は、むしろ陶磁器や木工製品を含む、明治以降の輸出産品が主体であり、江戸時代の日本美術が欧米に浸透するには、やや時間がかかっている。
    今回の講義では、とりわけ陶磁器に焦点をすえ、伊万里や有田、薩摩などの輸出用磁器を主体とした日本趣味が、1870年代後半には変化をきたし、いまでは茶陶あるいはТ錣噺討个譴襪茲Δ福茶道具へと好事家の関心が動いていた様子を復元してみたい。古瀬戸や備前、信楽などの茶器、場合によっては戦国末期から江戸初期の産物と推定される品々が、欧米の蒐集には遺品として残っている。そしてこうした茶陶やТ錣領行が、世紀末の装飾芸術、いわゆるアール・ヌヴォーへとじかに連動していた実態も、作品にそって解明したい。現在の日本の公式の陶芸史や、茶道具に関する常識とはかならずしも重ならない「趣味」が19世紀後半の欧米圏では「日本」の符丁のもとで語られ話題になっていた。それは画家として著名なポール・ゴーガンの陶芸や、彫刻家オーギュスト・ロダンの作品にまで影響を与えている。 現在の常識からは、ともすると見落とされる文化交流の一つの側面を浮かび上がらせたい。

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