からつ塾生きた学問を全ての人たちに

からつ塾


  • 講師:山田洋氏(松浦史談会会長)

  • 講師紹介:
    講師紹介:昭和11年佐賀市生まれ。長年にわたり松浦史談会事務局長を務め、平成29年より松浦史談会会長に就任。唐津藩内の庄屋文書を始めとする近世文書の研究を行う。

  • 日時:令和2年2月29日(土)  15:00〜17:00

  • 会場:唐津ビジネスカレッジ(0955-77-1771 JR東唐津駅北側、徒歩1分)

  • 参加費:1000円(学生500円、中学生以下無料)事前申し込み不要、直接会場へお越し下さい。

  • メール:karatsujuku87@gmail.com (講義案内の配信希望の方もご連絡ください。)

  • からつ塾の情報配信
    からつ塾フェイスブックページ(最新の情報をご案内しています。)
    https://www.facebook.com/karatsujuku
    からつ塾Twitter(講演情報とコラムの配信)
    https://twitter.com/karatsujuku87
  • 開始時刻 15時00分
    定員数 80人

    講義案内


     幕末から明治維新にかけて小笠原唐津藩は薩長土肥の雄藩とは違った歩みをしている。唐津藩は譜代の雄藩であったが、明治維新では朝廷に恭順の意を表わした藩主長国は近代国家に相応しい人材の育成のため耐恒寮を設立した。ここで育った若者達がやがて日本の教育・医学・産業・経済界をリードする人材として活躍する。一方長国の養嗣子長行は、最後の幕府老中として滅び行く幕府を支えていた。この時期の貴重な史料である長行の書翰の下書を見ると、二人が唐津藩の行く末や日本の将来について絶えず文通を通して意見の交換をしていたことがわかる。
     この間の事情をよく知る小笠原唐津藩最高の実力者小笠原長光が老中長行へ宛てた手紙がある。「・・・ところで壱岐守もご存知の通り、唐津藩には長崎監視の役があり、最近は異国船が唐津湾岸にも出入りするなど、沿岸警備にも十分の備えが必要であると考えます。長国も常にそのことを思い苦慮しています。ついては長行も忙しい時ではあるが、早々に一時唐津表へ帰国し、これからの幕府と唐津藩の行く末について父子膝つき合わせじっくり話し合ってみては如何なものであろうか・・・」
     このように読んでみると、幕末の動乱の中で立場の違う長国と長行に、これからの幕府と唐津藩の行く末をじっくり話し合わせて、その舵取りを誤らせないようにしたいという御老君小笠原長光の思いが滲み出ている。
     今回はこれらの古文書史料を通して長国と長行を支えた小笠原長光の生きざまにせまってみたい。