【終了しました】3月18日(土) 15:00~17:00、第150回からつ塾「岡田時太郎―唐津が生んだもうひとりの建築家―」

講師:大河内はるみ氏(旅館洋々閣四代目女将)
講師プロフィール:昭和19年釜山で生まれ、昭和20年、父の故郷唐津へ引き揚げ。西唐津小学校、唐津二中、唐津東高校より、上智大学外国語学部英語学科へ。昭和42年卒業。住友金属工業東京支社にて秘書課勤務3年。唐津に戻り英語教師。結婚により旅館洋々閣4代目女将となり現在にいたる。唐津ボランティアガイドの創立メンバー、在籍33年。国際ソロプチミスト唐津に在籍42年。

講義概要:岡田時太郎は唐津出身で、辰野金吾、曾禰達蔵両博士と同時代に生きた建築家である。唐津藩の下級武士の子として裏坊主町の辰野金吾生家の向かいの家で生まれ、5歳上の辰野博士とは生涯兄弟同然の付き合いであった。大阪の鉄道省で建築や土木を学び、26歳で東京大学に建築技師として雇われ、ここで辰野博士と再会、その後は博士のもとで技師として、また建築家として腕を磨く。辰野建築事務所開設の折は、唯一の所員であった。
 博士の日銀建設のための欧米の視察に随行、ロンドン大学で半年間建築学科の聴講生となり、またイギリス第一の建築会社で実習する機会を得た。日銀の建設では、技師長の位につき、6年間辰野博士を助け、その功績は高く評価された。のちに独立し、岡田工務所をおこし、牛久シャトーや軽井沢三笠ホテルなど、国の重要文化財となる名建築を残した。明治39年には日露戦争後に日本の租借地となった大連に進出、その後の20年間で満州一の大ゼネコンに成長したが、大正15年に大連で病没した。
 忘れられた建築家の生涯と、彼が唐津に残した足跡を探る。

日時: 令和5年3月18日(土)  15:00~17:00
会場: 唐津ビジネスカレッジ  (JR東唐津駅北側、徒歩1分)
参加費 : 1000円(学生500円、中学生以下無料) 

■参加上の注意
参加者はマスクの着用、当日の健康管理など、感染症拡大防止の対策をお願いします。また、万が一、参加者の感染が確認された場合に備えて、入場時に連絡先情報のご提供をお願いしています。予めご了承ください。