「氷が溶けたら春になる」

今年の憲法記念日をむかえての論議は、いま安倍内閣が目論んでる自衛
権に関する解釈の変更をめぐって、例年になく現実味を帯びたものでし
た。
そんななかメディアで拾ったすぐれた論点に、脚本家のジェームス・三
木氏のものがありました(5月2日付朝日新聞)。
その一つ。日本国憲法の起草にかかわり、男女平等など人権条項を担当
したベアテ・シロタ・ゴードンさん(そのとき彼女は弱冠22歳であっ
た)は、生前こう語っていたといいます。「日本国憲法はアメリカの憲
法よりずっと優れています。自分の持ち物より、もっといいものをプレ
ゼントするとき、それを『押しつけ』というのでしょうか」と。
もう一つ、これは憲法とは直接関係ありませんが、三木さんはこんなこ
とも言っています。「氷が溶けたら何になる?」「春になるね」といっ
たような、言葉を一歩掘り下げて解釈することの大切さです。
氷が溶けたら水になるというのは現象の自然科学的な見方。しかし春に
なるという文学的な見方もなくてはならないということでしょう。
ひるがえって、私たちがこの10年間からつ塾で学んできたのも、考え
てみればこのような多様なものの見方だったのだと、あらためて思うの
です。

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