世紀の大彗星という前宣伝が大きかっただけに、
きのう太陽に近づきすぎてあえなく潰えたアイソン彗星は、
多くの天文ファンをがっかりさせたようです。
天高く飛びすぎて太陽に翼を焼かれて落ちたイカロスさながらの最後の
ようでした。
ちょうどタイミングよく一昨日のTVで、
1986年に接近したハレー彗星を国際協力で調べ、
多くの謎を解いた話をやってました。
探査機の一つがハレー彗星に接近しながら刻々と画像を送ってきて、
やがてモニター画面から消えてしまう瞬間には、
思わず息をのみました。
この大宇宙には、まだまだ人知の及ばぬことが
限りなくあるということがよくわかります。
しかし一歩一歩確実に真理に近づいていくのが科学であり、
そこに哲学や宗教との違いがあるように思います。
現代文明のもたらした矛盾や危険によって、
科学に否定的な論議がままありますが、
自然と人間の正しい関係に基づいた科学こそが、
いま、求められているのではないでしょうか。