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桃太郎は正義の味方?

からつ塾の最初の頃、大嶋講師の福沢諭吉についての講義がありまし
た。その中でと記憶してますが、諭吉は自分の子どもに「桃太郎の話は
間違いだ」と言っていたとのこと。
その後コマーシャルやゆるキャラなどの桃太郎を見るたびに気になって
いましたが、
今日の朝日新聞(12/6)に寄せた作家の池澤夏樹氏の『桃太郎と教
科書』という文章が面白かったので紹介します。

かつて氏は高校の国語の教科書に書いたエッセーの中で、大略次のよう
なことを書いたそうです。
「日本人の心性を最もよく表現している物語は桃太郎だと思う。あれは
一方的な征伐の話だ。(中略)彼らは(鬼は桃太郎一族に害をなしたわ
けでもないのに)鬼ヶ島を攻撃し、征服し、略奪して戻る。この話には
侵略戦争の思想以外のものは何もない」
これに対して、あの一時『ヤンキー教師』で名をはせた義家弘介前衆院
議員が、
「伝統的な日本人なら誰もが唖然とするであろう一方的な思想と見解が
公教育で用いる教科書の検定を堂々と通過して、子どもたちの元に届け
られた、という事実に私は驚きを隠せない」と反論したといいます。

さて肝心の諭吉です。
彼は自分の子供のために書いた『ひゞのおしへ』のなかで、桃太郎の振
る舞いは「ただただ欲のための仕事にて、卑劣千万」だと言っているそ
うです。
ここで池澤氏はこう結びます。
「教育というのは生徒の頭に官製の思想を注入することではない。そん
なことは教師出身の義家さんは先刻ご承知のはず。一つのテーマに対し
ていかに異論を立てるか、知的な反抗精神を養うのが教育の本義だ」
『知的な好奇心を持とう』というわがからつ塾のモットーとどこか共通
してると思いませんか?

カテゴリー: ぎんやんまの部屋 | 1件のコメント

ボートを漕ぐ

集団的自衛権に対する賛否の理由は人それぞれであろう。
その中で一つはっきりとしたものに戦争体験の有無があると思う。
安倍首相をはじめ現政権をつくる政治家たちに決定的に欠けているのは、
自分たちにはその体験がないがゆえに必要な戦争への想像力だ。
と同時に、現憲法の理念についての理解力の欠如だ。

フランスの詩人ポール・ヴァレリー(1871〜1945)にこん
な名言がある。
「湖に浮かべたボートを漕ぐように、人は後ろ向きに未来へ入っていく。
目に映るのは過去の風景ばかり、明日の景色は誰も知らない」
彼の言わんとするのは、
「誰にも未来はわからないのだから、過去に学んで未来を想像するしか
ない」
ということだと思う。
歴史に学ぶとはそういうことではないのか。

ということは、彼らにはそのような謙虚さも知恵もないということにな
る。
巧妙なからくりによって2割の得票で6割の議席を占めることのできる
選挙制度を作る知恵はあってもである。

カテゴリー: ぎんやんまの部屋 | 3件のコメント

あらためて「ことば」って何だろう?

石原環境相の「金目発言」がマスコミを賑わしています。そしてまるで
おつき合いするように鈴木東京都議の「セクハラ野次」となると、政治
家たちの人間性の劣化をあらためて思い知らされます。そして頭を垂れ
ての謝罪の光景は、いつものことながら醜悪ですらあります。

ここで「ことば」についてあらためて考えてみました。「ことば」はい
うまでもなく情報や意思伝達のツールだから、そこに使い方の稚拙や悪
意や受取る側の誤解も生まれます。そして問題の起こるたびに論じられ
るのはそのようなレベルでの話です。

実は「ことば」は本来もっと大切な意味を持つものであることを、他な
らぬ彼らが教えてくれているのも皮肉なことです。つまり「ことば」は
その人自身がつくり発するものであるから、それはその人の人格そのも
のであるといえます。となると彼らの発言は単なるミステークとはいえ
ません。ましてや政治家が「失言」するたびに口にする「誤解を与え
た」(つまり聴き手に責任が転嫁される)などよく言えたものです。

こんどの石原発言で彼の父君である慎太郎氏が都知事だったときの「舌
禍」を思い出しました。
あるとき知事として重度障害者施設を視察したあと周囲に、「ああいう
人たちに人格はあるのかね。自分が誰だかわからない。人間として生ま
れたきたけれどああいう状態になった。西洋なら切り捨てちゃうんじゃ
ないか。こういう問題って安楽死につながるんじゃないかという気がす
る」と語って、当時問題になりました(が、なぜかそれ以上にはなりま
せんでした)。

さてこの二人の発言を並べてみると単なる偶然ではなく、さすが親子だ
なあと妙に感心させられます。つまり「ことば」はその人の成長過程で
つくられた人格から切り取られた断片そのものであるということです。

昔から「口は禍いのもと」と言われます。しかしそれは彼らのような人
たちのために用意された格言であって、まともな人格・品性を備えた者
にとっては滅多に気にすることではないのかもしれませんが、ときには
自省することも必要だなあと思いながらこの拙文を書きました。

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「氷が溶けたら春になる」

今年の憲法記念日をむかえての論議は、いま安倍内閣が目論んでる自衛
権に関する解釈の変更をめぐって、例年になく現実味を帯びたものでし
た。
そんななかメディアで拾ったすぐれた論点に、脚本家のジェームス・三
木氏のものがありました(5月2日付朝日新聞)。
その一つ。日本国憲法の起草にかかわり、男女平等など人権条項を担当
したベアテ・シロタ・ゴードンさん(そのとき彼女は弱冠22歳であっ
た)は、生前こう語っていたといいます。「日本国憲法はアメリカの憲
法よりずっと優れています。自分の持ち物より、もっといいものをプレ
ゼントするとき、それを『押しつけ』というのでしょうか」と。
もう一つ、これは憲法とは直接関係ありませんが、三木さんはこんなこ
とも言っています。「氷が溶けたら何になる?」「春になるね」といっ
たような、言葉を一歩掘り下げて解釈することの大切さです。
氷が溶けたら水になるというのは現象の自然科学的な見方。しかし春に
なるという文学的な見方もなくてはならないということでしょう。
ひるがえって、私たちがこの10年間からつ塾で学んできたのも、考え
てみればこのような多様なものの見方だったのだと、あらためて思うの
です。

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からつ塾講義予定

第98回講義 『慰安婦問題について』朴裕河(パク ユハ)韓国・世宗大学教授

開催日時:平成26年4月19日(土)15:30~17:30
開催場所:虹の松原ホテル(JR東唐津駅タクシー5分、徒歩20分)
参加費:1,000円(高校生以下500円)
問い合わせ先:からつ塾事務局(牧原)090-5385-4478

詳細、ご予約はこちら
http://karatsujuku.com/modules/eguide/event.php?eid=12

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「反知性主義」ということ

今日の朝日新聞に、「反知性主義」への警鐘 という記事があり
ました。
ここで、「反知性主義」は「実証性や客観性を軽んじ、自分が理解した
いように世界を理解する態度」(佐藤優氏)と定義されています。
さらに、こんにち反知性主義が強く現れてきた原因として、「大衆社会
化が進み、ポピュリズム(大衆迎合主義)が広がってきたためだろう。
ポピュリズムの政治とは、大衆の『感情』をあおるものだからだ」(竹
内洋氏)と書いています。

折しも今日のニュースは、衛藤首相補佐官が、首相の靖国参拝にアメリ
カ政府が「失望」を表明したことに対し、「我々のほうが失望だ。アメ
リカは日本を何で大事にしないのか」とネット動画で語り、批判される
やすぐに撤回したと伝えています。
反面、昨年暮れの IOC 総会における安倍首相の「フクシマはア
ンダー・コントロール」と言ったスピーチがあまり問題にされなかった
ことはなぜでしょう。

昨年テレビで、ハリウッドのオリバーストーン監督が作った「もう一つ
のアメリカ史」が放送され、大変興味深く観ました。
われわれが知らされているアメリカの近・現代史は相当修正せねばなら
ないだけでなく、戦争にまつわる日本の歴史についても考えさせられる
ことが多々ありました。
これを観ると、例えば1950年代のマッカーシズム(いわゆる赤狩
り)や、「ヒロシマ、ナガサキへの原爆投下は戦争終結を早め、犠牲を
少なくした」という米歴代政府の主張と世論誘導は、ポピュリズムの典
型であることがよくわかります。

昨今のあわただしい世の中をみていると、「からつ塾」の役割はけっし
て無駄ではないとつくづく思います。
4月19日の 朴 裕河 教室が待たれます。

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からつ塾講義予定

第96回講義 『われわれは科学に何を求めてきたか?』碇宏八郎氏(からつ塾塾長)

開催日時:平成26年2月1日(土)午後2時~午後4時
開催場所:虹の松原ホテル(JR東唐津駅タクシー5分、徒歩20分)
参加費:1,000円(高校生以下500円)

詳細、ご予約はこちら
http://karatsujuku.com/modules/eguide/event.php?eid=10

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田島龍太教室 動画をアップ致しました

平成25年5月20日に行われた田島龍太氏の講義「縄文から弥生への話」の動画を掲載いたしました。

田島龍太教室「縄文から弥生への話」

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アイソン彗星の最後

世紀の大彗星という前宣伝が大きかっただけに、
きのう太陽に近づきすぎてあえなく潰えたアイソン彗星は、
多くの天文ファンをがっかりさせたようです。
天高く飛びすぎて太陽に翼を焼かれて落ちたイカロスさながらの最後の
ようでした。

ちょうどタイミングよく一昨日のTVで、
1986年に接近したハレー彗星を国際協力で調べ、
多くの謎を解いた話をやってました。
探査機の一つがハレー彗星に接近しながら刻々と画像を送ってきて、
やがてモニター画面から消えてしまう瞬間には、
思わず息をのみました。

この大宇宙には、まだまだ人知の及ばぬことが
限りなくあるということがよくわかります。
しかし一歩一歩確実に真理に近づいていくのが科学であり、
そこに哲学や宗教との違いがあるように思います。

現代文明のもたらした矛盾や危険によって、
科学に否定的な論議がままありますが、
自然と人間の正しい関係に基づいた科学こそが、
いま、求められているのではないでしょうか。

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